リリース
2022年
トラック
- 名もなき花(葉山陽和)
- 青空に逢えるよ(葉山陽和)
- 明日へのBreakShoot(葉山陽和、小鷹咲希、前原純華)
- Dreaming Soda(LINK@Doll)
- Rise up Dream(RISE [葉山陽和、小鷹咲希、前原純華])
- Buzz Everyday(May-Bee)
- 大好きだよって叫ぶんだ(RISE)
- Hydrangea(Snow Wolf)
- 無限大の魔法(葉山陽和、小鷹咲希、前原純華、橘雪乃、小日向理瀬、ミシェル・イェーガー、アシュリー・ヴァンクロフト)
- HELLO HERO(May-Bee)
- Happy☆Shiny Stories(RISE)
- 全力Challenger(RISE)
- SUNRISE (ver.RISE)(RISE)
- オリジナルボイスドラマ「陽和&咲希&ノノのB4Uストリーム♪」 Chapter1
- オリジナルボイスドラマ「陽和&咲希&ノノのB4Uストリーム♪」 Chapter2
- オリジナルボイスドラマ「陽和&咲希&ノノのB4Uストリーム♪」 Chapter3
- オリジナルボイスドラマ「陽和&咲希&ノノのB4Uストリーム♪」 Chapter4
- オリジナルボイスドラマ「陽和&咲希&ノノのB4Uストリーム♪」 Chapter5
紹介 / 感想
TVアニメ『Extreme Hearts』(エクハ)の作中曲を集めたアルバム。神奈川大会のベスト4チームの曲を集めたアルバムで、故に「BEST 4U」なのだけれど、これが「For You」と掛かっているのがめちゃくちゃエクハらしい! と思う。
ざっくり本編登場順なので、これを聞くだけで楽曲方面からエクハの歩みを振り返ることができるのが嬉しい。
キングレコード主導のアニメということもあってか、王道アニソンポップという雰囲気でかっちりとアニメの物語を支える曲が揃っているのがエクハのいいところの一つだと思う。中でもここが実現できていて偉いなと思うのは、陽和ソロ時代の2曲の方向性だ。ここで「確かに売れなさそうだが、いい曲」というのをバランスよく両立するというのは、どちらに寄りすぎても成立しない絶妙なバランスが求められる。
アコースティックギター一本で咲希に聞かせていたバラード「名もなき花」はまさにそんな感じだし、「青空に逢えるよ」もちょっとRide(イギリスの90’sのシューゲイザーバンド)みたいなサウンドになってていい曲なんだけど、まぁ売れ筋ではないだろう……となる。野口さんによる陽和の歌声というのも、本当にしみじみといいんだけどインパクトのある派手さはない、というキャスティングなんだよね。
面白いのが出だしの陽和の歌声での勝負、というのは「名もなき花」から変わらない構成ながらも、「Rise up Dream」「大好きだよって叫ぶんだ」「全力Challenger」とスケールアップするにつれて、だんだんこれが「イントロの歌メロから聞き手を引き込む」という、今売れるポップソングとしての強みとしてしっかり成立しているところだ。アルバムがアニメの流れを踏襲しているので、聞いているだけでもそういう変化を感じられたりする。
アニメ本編でも「Rise up Dream」が3話で披露された時に出だしの陽和の歌声で会場がざわめく、という演出になっており、成功したユニットであるRISEにおいても、商業的には成功しなかったソロアーティスト葉山陽和の歌声というのは確かに認められる良さがあるんだ、ということが描写されているのだと思う。
本編にも使用されたエクハの曲で私が一番好きなのが「大好きだよって叫ぶんだ」という曲。これはアニメのライブ演出もだいぶ良くて、RISEのアーティストとしての成功が上手く表現されていてかなり良い。振りやカメラワークにも妥協がなくて、本当に音楽要素で勝負できているアニメだったな~と思う。ハイパースポーツチームとしてのRISEの上昇志向と、女子高生の集まりとしてのRISEの「今が楽しい!」という気持ちがひと夏の恋という眩しいラブソングによって表現されている曲だと思う。
もう一つ好きなのがLINK@Dollの「Dreaming Soda」という曲。キュートなアイドルポップのラブソングで、末茶藻中が好きそ~! と自分でも思う。
ところで、LINK@DollってRISEにとっては「超えるべき壁のMay-Bee」や「戦友としてのSnow Wolf」に比べるとそんなに目立たなくて、これは神奈川Best4のチームの中でも唯一RISEと直接試合をしていないというのもあると思うのだけれど。
とはいえ、作中でこの「Dreaming Soda」という曲をひっさげて登場したLINK@Dollってアイドルチームとして既に大成した先輩としてインパクトがあったし、RISEがアイドルとしてやっていく上で音楽面で一番追いかけていたのは何気にLINK@Dollだったんじゃないかな~と思う。そんなことを考えながら改めて歌詞カードを眺めていたら、「Dreaming Soda」「大好きだよって叫ぶんだ」両方が光増ハジメ氏による作編曲で、結構狙ってやってたことなのかも、と思ったりした。
そういえば、このアルバムはCDのみにボイスドラマが収録されている。こういう差分によってCDに価値を、しかもそれがボイスドラマによってやろうとしているというのもまた今となっては古風かもしれないが、ここもレコード会社がバックについているアニメということもあるのかもしれない。陽和&咲希&ノノ目線で楽曲を振り返るボイスドラマはファンにはかなり嬉しいものなので、オススメのCDです。
缶バッジとかプロマイドもついて、ファンアイテムのフィジカルとしても魅力が大きい!
エクハについてははてなブログでも過去イチ気合を入れて感想を書いたりしたので、思い入れの強いアニメだ。
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